その昔、中央線神田~御茶ノ水間に「万世橋駅」があったことをご存知ですか?
淡路町、小川町方面から秋葉原方面に歩いていくと、秋葉原のすぐ手前、神田川沿いの赤レンガの高架下のところにお店が並んだ「マーチエキュート神田万世橋」というところがあります。
「万世橋駅」は、1912年(明治45年)に完成した駅で、東京駅を設計したのと同じ人物、辰野金吾が設計した駅です。初代駅舎は豪華な赤レンガの高層建築でした。しかし、1923年(大正12年)9月1日の関東大震災で初代駅舎が焼失し、その後、簡素な駅舎が再建されるも、須田町交差点が移転し、駅前は裏通りになってしまい、ターミナル駅としても地位を失ってしまった事に伴い、結局1943年(昭和18年)乗降客減少に伴い、万世橋駅は休止となってしまいました。
そこが現在は、すぐ両脇に中央線が行き交うカフェ、レストランとなっていたのです!
現在はコロナ禍で営業を停止しているようでしたが、すぐ近くまで中に入れましたので、行ってみました!
赤レンガ造りの、いろいろなお店が並んでいる外観はこんな感じです!
赤レンガって、何ともいい雰囲気ですよね。
横浜にも赤レンガ倉庫などありますが、、
この色も良いと思いますし、ヨーロッパっぽさを感じさせてくれるのか、少々古くなったとしても何ともお洒落な感じがします。
そして、この様々なお店が並ぶ中の一つの自動ドアの脇に、こんな文字が書いてありまして、、初め見た時は何だろう?と思いました。
ここが旧万世橋駅の階段跡になってて、階段を登るとプラットホームの跡があるのかな?と…
しかもまた、、この文字を見上げたところにこんな看板があります。
白金魚 プラチナム・フィッシュ・レストラン??
しかもこの上はレストランになっているのか??
とりあえず、ここ入っちゃっていいのかな?と恐る恐る自動ドアを開けると、こんな階段になっていました。
確かに、なんか駅っぽい階段ですね!少し上の踊り場のところにレストランっぽい立て看板のような物が見えますが、、、
階段を違う角度から見るとこんな感じです。
あとで調べたところ、この「1912階段」は、1912年(明治45年)に完成した階段という意味で、開業当時の姿ほぼそのまんまなんだそうです(・o・)
写真に見えた看板の正体はこんな感じでした。
一つはランチメニューですね!
「プラチナム・フィッシュ・レストラン」というからに、「本日のさかなプレート」というメニューもあります(・∀・)
さかなプレートもパスタも日替わりで、内容はスタッフに確認するみたいです。
確かに、下で見上げたところにあった看板「白金魚」というお店のロゴが入ってますね。
もう一つの看板は、、こちらもやはり「白金魚」の文字が入っていますが、、
お子さまが運転手の服装に着替えられるサービスなのでしょうか??
こんなサービスまでやっていたなんて、ちょっとビックリです!
ここの踊り場からさらに階段を見上げるとこんな感じです!
この階段を登った先にお店があるのでしょうか?
登ってみます!
上に登ってみると、、、
うわ!ほんとにガラス越しのすぐ外に本物の中央線が走っています!
お店自体は、やはりコロナ禍の為か、休業しているようでした…(-_-;)
なので、入り口のガラス越しからお店の中を覗いて見たところこんな感じでした。
いくつかのテーブルと椅子、その奥の外の方にテラス席らしきものも見えますね!
電車がすぐ両脇に走っているところを見ると、ここが元々のホームだったところなのでしょうか?
レストランの公式HPには店内のこんな写真もありました!
私が撮った先ほどの写真とは反対側からの、テラス側から撮った写真ですね!
奥の店内でも、大勢で賑わっているように見えます。
また今回撮影した写真に戻りますが、
先ほど階段下の踊り場のところにあった看板の、お子様用の運転手の制服もガラスの中に見えます!
制服ですが確かにお子さまサイズです!
さり気なく後ろに中央線が通っていますね!(・∀・)
お店の反対側には庭?!
お店と反対側の方に外に出ると、庭のような、展望テラスになっていました!
ウッドデッキ調の床で、座れるスペースがいくつかありますね。
個人的にウッドデッキの雰囲気は好きです!
木と植物の組み合わせが、何とも自然感覚な感じでいいですよね!
柱のところには、いかにも駅名表示のような看板がありました!
うーん、紺のプレートに白文字でいかにも駅っぽいプレートですが、、
当時実際に使用されていた物なのでしょうか?
この展望テラスの先も、もう一つの階段になっていました。
帰り道はこちらから出てみましたが、やはり古そうな階段で、当時使用していた階段という感じがしますね!
活躍当時の写真?!
そして表に出ましたら、近くにこんな写真も展示してありました。
「東京名所 萬世橋停車場」というタイトルになっています。
当時この駅が盛んに使用されていた時の写真でしょうか?
それが関東大震災で被災、崩壊してしまったという事で、何とも悲しい出来事です…(T_T)
万世橋駅が使用されなくなったことは、地震だけが原因ではなく、近くに東京駅などができたり、須田町交差点が移転したりなどで、ターミナル駅としての地位を失ったという事もあるようなのですが、
もしこの関東大震災が起きることなく、それによる崩壊などがなかったら、万世橋駅は未だに駅として活躍しているのでしょうか?といろいろ考えてしまいます…
レストランのコンセプト
今回お伺いした時は、先ほどの階段の踊り場のところにランチメニューの看板しかありませんでしたが、
公式HPを見ますと、レストランのコンセプトとしてはこういう事になっていました。
「食の旅紀行」と題して、1ヵ月毎に東北の食材にフォーカスしこだわりの料理とドリンクをご用意いたしました。東北の魅力的な食材をオリジナリティあふれる調理方法で、最大限に魅力を引き出してご提供させて頂きます。
目の前を走る電車を見ていたら、線路の先にこの食材の生産者さんがいるのだなっと感じていただけるはずです。食事が終わったら電車に乗って「さあ!東北へ行こう!」と旅行の計画を立てたくなっているかもしれませんね!
プラチナフィッシュとしては、白金魚グループとして展開しているようで、ここ万世橋以外にも、新橋、神谷町、川崎、千葉の船橋など他にも多数お店を出しているようです。
営業時間ですが、食べログを見ると、2021.9月現在、緊急事態宣言のためにこのようになっているようでしたが、、、
8月1日〜当面の間
月曜日〜金曜日 休業
土曜日・日曜日・祝日 11:00〜17:00 ラストオーダー 16:00
という訳で、
お伺いしたのが平日だったために、お店も休業中だったのですね…
尚、コロナ禍になる前の通常の営業時間は、お店の公式HPによると下記の通りでした。
月~土 11:00~23:00 (Food.LO 22:00 Drink.LO 22:30)
日・祝 11:00~21:00 (Food.LO 20:00 Drink.LO 20:30)
※16:00~17:00は一時クローズ(土日祝除く)
やはり現在はコロナ禍、緊急事態宣言中という事で、営業時間にも伴い、メニューも縮小しているようですね。。。
いち早く通常営業、通常のメニューに戻って欲しいものです。。。
というわけで、今回は、
マーチエキュート神田万世橋の中にある、白金魚 プラチナフィッシュというカフェ、レストランをご紹介しました!
よかったら前回書いたお掃除ロボットの記事も見てみてくださいね。
マーチエキュート神田万世橋公式HP
https://www.ecute.jp/maach/about.html
レストラン・プラチナフィッシュ公式HP
RESTAURANT PLATINUM FISH マーチエキュート神田万世橋店 食べログページ
https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131001/13208744/
プラチナフィッシュ
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1丁目25−4 マーチエキュート神田万世橋 2F
03-6206-8455