財閥という単語は今の日本の発展を見たときに、切っても切ることのできない単語である。
考えてみれば今から200年前は、江戸時代の11代将軍の徳川家斉の御世で、日本地図で有名な伊能忠敬の弟子達の手により、「大日本沿海興地全図」が完成した年だ。
そのときの人たちが現代の日本を創造することが出来たのだろうか?建物も木造だし、服装も着物で、髪型もちょんまげ。食生活も和食中心の(そもそも和食という単語自体がないが)日常生活のほとんどを既存の文化から西洋の文化を取り入れて、変わった日本。いや、取り入れなければ産業革命の後、資本主義のなかで市民革命まで通過した列強の国々の中で存在感を持って渡り歩くことが出来なかったであろう。変わることが出来なければ、近代の世界の歴史が示しているように、中国や東南アジア、アフリカのような植民地としての日本でしかなかったのである。
この変化のことを日本の歴史では文明開化というが、これを実行するには政府だけでなく経済面においては財閥の存在は否定できない。
「財閥(ざいばつ)」という語は1900年前後に使われ始めた造語で、当初は同郷の富豪を指したようだが、明治末期には同郷に限らず一般に富豪の一族を意味するようになった。
今日の学界においては、「財閥とは、家族または同族によって出資された親会社(持株会社)が中核となり、それが支配している諸企業(子会社)に多種の産業を経営させている企業集団であって、大規模な子会社はそれぞれの産業部門において寡占的地位を占める。または、中心的産業の複数部門における寡占企業を傘下に有する家族を頂点とした多角的事業形態」という規定が通説的である。
— 日本経営史―日本型企業経営の発展・江戸から平成へ― 有斐閣、1995年
この財閥は、江戸時代から成立した三井財閥や住友財閥があるが、明治時代、政商として巨万の利益を得て礎を築いた三菱財閥をふくめて三大財閥と呼ばれる。
今日はこの三菱財閥の創始者、岩崎弥太郎の長男 岩崎久弥氏が建てた邸宅を公園にしたところが台東区池之端にあり、「旧岩崎邸庭園」として一般公開されているのでそちらに行ってきました!
岩崎久弥の詳しいプロフィール
岩崎久彌年表 | 三菱グループサイト (mitsubishi.com)
最寄り駅は「湯島駅」。この前訪れた(前回記事参照)お参りだけではない!?湯島天満宮の魅力 の方に進まず、不忍池方面に進んで少し行くと案内がありそのまま進むと、門が出てくる。
アクセス・駐車場|旧岩崎邸庭園|公園へ行こう! (tokyo-park.or.jp)
いったん門を進んでみることに。さすが財閥の邸宅があった所、どう考えても広い。
ここからお屋敷が見えない。まあ安全上みえたらやばいものね。と、どんどん進む。
右の写真は中間地点から入口の方をみるとこの景色。結構登っている
歩いても、歩いても全然お屋敷が見えない。まあここの住人は歩いてお屋敷に向わないものね、使用人だけよね、ここを歩いてすすむのはと思っていたら、なんと!かわいいきのこが生えていた笑 ちょっと嬉しい。
そこから進むとやっと!受付がみえてきた。(笑)この受付は現金だけでなく、キャッシュレス対応もしているのでクレジットカード、交通系IC入園料を支払うことが出来る。現金を持ち歩いていない私としてはとても有難いシステムだ。
基本情報(HPより)
開園時間
午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)
休園日
年末・年始
(12月29日~翌年1月1日まで) ※イベント開催期間及びGWなどで休園日開園や時間延長が行われる場合もあります。
入園料
一般 400円
65歳以上 200円
(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
【20名以上の団体】
一般 320円
65歳以上 160円
※身体障害者手帳、愛の手帳、精神障害者保健福祉手帳または療育手帳持参の方と付添の方は無料
※無料公開日 みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)
【年間パスポート】
一般 1,600円
65歳以上 800円
庭園ガイドのお知らせ
○本園では、下記日時に庭園ガイドを行っております
【定時ガイド】
毎日(ただし5月4日、8月1日~31日、10月1日は休み):午前11時と午後2時(約60分)
また、旧岩崎邸公園からもお知らせがあります!
【はじめにお読みください】来園される皆様へ|旧岩崎邸庭園|公園へ行こう! (tokyo-park.or.jp)
こちらの施設冷房がないし、建物内では飲食禁止なので、今の時期は観覧する前に、外のベンチで水分とってから臨みましょう!でも冷風機や扇風機があるのでそこまで熱さを感じずにみることができました☆
期間限定、夏だからこそ楽しめるイベント
【お知らせ】和傘貸出サービスの実施中|旧岩崎邸庭園|公園へ行こう! (tokyo-park.or.jp)
HPよりイメージ図
熱中症対策のため、ひとやすみをしていたところから。
場所が日本で時代が明治に建てられたとは思わせない建物。ここだけ見たらヨーロッパにでもいる気分だ。
公園の成り立ちについてはHPに記載されている
この公園について|旧岩崎邸庭園|公園へ行こう! (tokyo-park.or.jp)
今の土地の広さでもかなり広いが岩崎家が住んでいらっしゃった当事は、3倍の広さの15000坪の敷地に20棟もの建物が並んでいたそうです!!
さすが富豪という感じです。
岩崎邸内部の動画
動画|旧岩崎邸庭園|公園へ行こう! (tokyo-park.or.jp)
詳しい公園の説明
見どころ|旧岩崎邸庭園|公園へ行こう! (tokyo-park.or.jp)
公園の建物等の説明は公式HPで説明されているので
わたしは少しマニアック目線で(笑)
洋館の各部屋には暖炉があるのだが、その暖炉ごとに模様や装飾が異なっている。
また、婦人客室の天井やお部屋の雰囲気も明治時代とは思えないほどエモい。
まだまだ紹介したい部分はたくさんあるがあとは実際に行ってみたら良いと思う。
スタンプもあるので記念に押して帰ってきました☆
今回お邪魔したところは・・
旧岩崎邸庭園
〒110-0008 東京都台東区池之端1丁目3−45
03-3823-8340