YKKは、誰もが知る住まいのサッシ、窓からドア、住宅やビル建材まで行っている、非鉄金属メーカー。ファスナーで世界45%のシェアを占める。
秋葉原の昭和通りにあるYKKのビルすぐ裏の路地から、ガラス張り。外からでもミシンや、作品の1部を垣間見ることが出来る。
ファスナー多様化の提案のため、5年前にはじまったのがこの、ものづくり館。
土曜日を中心にワークショップを行っている。何度かテレビ番組内で紹介されている。
まず、見学受付に、名前と電話番号を記入する。
訪れた日以降のワークショップ・講座は、
手縫いで作る革のマスクケース
ファスナーでマチが広がるバック
ファスナー付鹿革がま口ポシェット
キラキラファスナーでミニクラッチを作ろう
ファスナーポケットがついたジャンパースカート
等の土曜開催は作品の展示があるので、完成後のイメージが伝わる。
上記に加え、
ものづくり塾・つまみ細工講座 初級コース+プロ養成講座となっている。
家庭用のJANOME、工業用JUKIは、同時に20人講習を受けられるよう、常備されているものの、相次ぐ緊急事態宣言下で、数名程度の少人数の受付になっている。
1、貼って作るポーチ
2、プチファスナーポーチ
3、ネックストラップ(畜光タイプ)
4、ファスナーストラップ
5、ネックストラップ(キラキラ)
6、帆布のキャラメルポーチ
上はものづくり体験。当日でも受付可能だ。
ファスナーの右と左、金具やストラップ、ファスナーのもち手や生地の柄を自分の好みに合わせて、体験の費用内で選ぶことができる。
ポップなカラー、ラメタイプのきらきらなもの、ファスナー自体に模様があるものも。
通常の手芸屋さんでは考えられないほど多様なもので、ファスナーであらゆる独自の可能性を感じることが出来る。
ここならではのマスコット、その色も選べる。
3月8日は、「ミモザの日」。春らしい柄の、自分だけのポーチを自ら作れるのだ。
ファスナーをリボン代わりに使った、手描きのポーチ。
貼って作るポーチを選び、こうしたイラストを、少女が楽しんで作成してゆくという。
何でもない日常に、ものづくりがいい思い出になる。
古いJUKIのミシン左のスタンドは、子供の夢中に作成に挑む姿、完成品とともに、ママと満面の笑みでと、画像が入れ替わってゆく。
ファスナーで作られた熊の後姿と、円形のバッグ。
自由な発想で、ファスナーのアイデアを形にしている。
ファスナーを主体に作られているため、大変丈夫だ。
シンプルなYKKの作業着が、ファッショナブルに見える。
現在のファスナーの原型という、元祖ファスナー。ひとつひとつのパーツがなんと、人差し指の第一関節!
ファスナーがかみ合う仕組みをあらわした、展示のもので一番大きいファスナー。
幼少時代、はしゃぎまくるガキ大将に先生が、口にチャック。と言ったのを思い出す。
(この見本では、口の大きさではとても足りぬ。)
訪れた日の2階は、作品の展示ブースだった。口にチャックの黒猫。かぼちゃ。
畳アイテム。凝った作りのポーチ達。コーヒーの入っていた麻袋のリメイク。リュックやバッグ。革細工や帯、外国製の布。ファスナーで作ったアクセサリー達。
特にブレスレットは、海外のショップで見かけるかのような印象。
MIU MIUやmarieclaire、CLAYGEといったブランドタイプで、それらより、より独自性のファスナーが際立っている。
水も空気も通さないファスナー。使われているもの
宇宙服(与圧服)ー命を守るため
明石海峡大橋ーーー本州と淡路島を結ぶ全長3911mのつり橋に伸び縮みするゴムでできた 排水溝が取り付けられており、ファスナーを設置することで必要なときだ け開け閉めしてゴミを取り出せる。
ダイビングスーツ(ドライスーツ)ー中に暖かい服を着れる
水をはじくファスナー。使われているところ
エマージェンシーユニットーファスナーでテントどうしをつなげて、大きな空間ができる
防寒服ーーーーーーーーーー雪や雨の中転んでも安全
燃えにくいファスナー。
ロケットー日本の人工衛星打ち上げ用ロケットの、サーマルカーテン(ロケットが噴射する 高い熱から大事な装置を守るためのもの)
点検や修理をするときに開け閉めが出来て便利
消防服ーー脱いだり着たりしやすくなり、すばやく行動できる
樹脂射出ファスナー。
魚網ー釣った魚を取り出したり、網どおしをつなげたりする最大ファスナー。
網を紐で結んだりほどいたりから、作業がしやすくなった
車両用ファスナー。
車のシートに隠れて見えない場所(取り付けやすくするため)
金属ファスナー(丈夫なためボトムス・バッグ等に利用)
銅などの金属を溶かして混ぜ合わせ、丈夫で加工しやすい金属材料を、細長いワイヤーにし、エレメントの大きさに1つずつカット。テープにエレメントを植え付け、テープをいろいろな色に染め上げ、糸を機械で織ってテープをつくる。
溶かした金属を金型に流し込み、部品を組み立ててスライダーを作る。(たいやきを作るイメージ)
スライダーの表面に色や光沢をつける。
コイルファスナー(やわらかいためワンピース、ブーツ等)
丸ひもを包み込むようにモノフィラメントをコイル状(らせん)にまきつける。
樹脂射出ファスナー(たくさんの色があるのでアウターなど)
13色の樹脂チップを混ぜ合わせる。エレメント、高温で樹脂チップを溶かし、テープに射出する。
樹脂パーツ(かばん・衣料をはじめ幅広く利用)
スナップボタン(主にジーンズ等デニム製品に使用されているタックボタン。糸で縫いつけるのではなく金属のタックで取り付けるため、横方向の強い引っ張りに耐える丈夫なもの。)
と日常のあらゆる場面で活躍している。
従来のファスナーに対する思いを打ち砕く、デザイン性溢れるファスナー。
YKKのファスナー、スナップボタンをふんだんに使われているミニジャケットの展示。
ものづくり館 byYKK
〒101-0024東京都千代田区神田和泉町1-1 YKK 和泉ビル.
開館時間 10:00~17:00 休館日 日・祝日 年末・年始 (イベント開催日をのぞく)
TEL 03-3864-2110